2022/05/14

【紹介】「Position on our solidarity work in Ukraine」- Anarchist Black Cross Dresden

Anarchist Black Cross Dresden (ドイツ) が、ウクライナの仲間 (ロシア軍の侵略に対して抵抗するアナキスト) を支援する理由を簡潔に説明している。日本のメディアでは報道されない大事なことなので、紹介。5/10付記事。

私の些細な英語力を駆使して、簡単に一部を訳してみた:

「あなた方はアナキストとして、どのように戦争を支援するつもりでしょうか?」

我々はこの戦争に反対する立場を明確にしている。この戦争の引き金となったのは、プーチン政権の権力・帝国主義・ファシズムへの渇望なのだ。彼と彼の支持者は、ウクライナに住む人々ではなく、この戦争を支援することを望んでいる。

もし我々がこの戦争に反対するなら、問題はどのようにして戦争を止めるのかということだ。反軍国主義的な見解では、ウクライナ軍が降伏して、ロシア政権に服従することに可能性を示唆している。しかし、我々の見解では、これは戦争の終結にはつながらず、ロシアがさらに勢力を拡大することを奨励することになるだろう(例えば、モルドバやポーランドへ)。

現時点において、ロシアの権力の変化は期待できないため、我々の見解では、唯一の解決策はロシアの敗北と見ている。これは相反するように見えるかもしれないが、いずれにせよウクライナの人々が可能なかぎり最善の方法で、ロシアに対して軍事的に身を守ることができることを包含している。

したがって、我々はウクライナの人々が、この戦争をできるだけ早く終わらせるために身を守ることを支援したいと思っている。

また、武力による侵略者からの防御が正しいかどうかを判断することはしない。人が戦うか逃げるかは彼らの選択である。戦う人も逃げる人も我々の支援があることが、我々にとって重要なのである。我々の意見では、これら2つの手段は対立すべきではないと考えている。

2022/03/12

"ロシア軍はウクライナ全土から撤退しろ!/ Russian troops withdraw from all over Ukraine!"

2021/10/13

"I see you're not a racist. But, how about "ANTI"? Are you an Anti-Racist?"

2021/04/19

【紹介】7・20 排外主義によく効く表現行動!(福岡)

この動画は、2009年7月20日、福岡での「排外主義によく効く表現行動!」(以下、「表現行動!」)において、在特会が「道路使用許可をとっていない犯罪左翼」を糾弾するべく、「排外主義によく効く表現行動!」に妨害を行ってきたことを公式に記録したものである。近年の日本における反レイシズム運動においては、あまり知られていない動画だと思う。10年以上前にもなるが、参考として紹介しておきたい。

「表現行動!」は、「フリーターユニオン福岡」(Acclaim Collectiveからリリースした福岡のGotchaのメンバーも在籍していた)が中心となって組織された排外主義に反対する行動体である。

また「表現行動!」は「レイシストをしばき隊」以前の反レイシズム運動の記録でもあるが、在特会に対する批判の根源が現在の反レイシズム運動の「それ」とはかなり異なっていた。在特会を生み出す日本社会にこそ排外主義の原因があり、私には「レイシスト」と「反レイシスト」の間に本質的に隔てるものはないとするような立場とも読み取れる。

以下、「排外主義によく効く表現行動!」【声明】を全文掲載:

【声明】

私たちは共に自由に生きる!

差別、分断、排除をやめろ!

2009年4月11日、埼玉県蕨 (わらび) 市で、不法滞在を理由として両親が強制送還され、日本政府により家族と別れて暮らすことを強いられた女子中学生の自宅・学校周辺に押しかけたうえで、「犯罪を侵した外国人は家族もろとも日本から出ていけ」などと主張する卑劣なデモがありました。このデモを主催したのは「在日特権を許さない市民の会 (在特会)」であり、この団体は、外国人を共生すべき他者としてではなく「潜在的な犯罪者」とみなして差別し、「ヨーロッパ人やアメリカ人は受け入れられるが、朝鮮人や中国人はどこにでもいて、他の人種よりも百倍も犯罪をひき起こしているからダメだ」「韓国人は対馬にムクゲの花を植えて対馬を乗っ取ろうとしている」「行政と結託した極左暴力集団が我々の国民運動をつぶしにきている」というような、強迫観念にとりつかれたとしか思えない発言を繰り返しています。在特会は現在、そのような強迫観念にかられるように外国人参政権に反対するデモを全国各地で行っており、7月20日には福岡でもデモ行進を企画しています。

私たちを含め多くの人が、格差や貧困がひろがるこの社会のなかで、さまざまな不安を抱えて生きることを強いられています。在特会に集う人々は、そのような不安を取り除くため、想像の中で純粋無垢な「日本」を描き、そこに精神的な拠り所を見出し、その拠り所を「外敵から守る」という妄想にかられた言動を繰り返しているのでしょう。インターネット上で「ガイジンとサヨク」を馬鹿にする動画を公開して悦に入っている在特会…底無しに哀れです。

しかし、かれらがいかに哀れな連中であるにしても、在特会のような動きは、現在の日本において人々の生や労働が不安定化し、分断と格差が生じる現実を覆い隠すために「日本人」という人種的なまとまりや「国民としてのプライド」をでっちあげてゆく政治に連なるものであり、見過ごすことはできません。在特会のような排外主義は、好景気の時には外国人労働者をさんざんこき使い、不要になった分だけ潜在的犯罪者として排除するようにして、次々と改悪されている日本の入国管理政策とも連動しています。また私たちは、社会が流動化・不安定化する中で不安心理にかられた日本人が事実無根の疑いを「外国人」にかけてリンチ・虐殺にまで至ってしまった余りにも悲痛な歴史を知っているはずです (関東大震災時など)。在特会の吐く数々の醜い言葉には、紛れもなく虐殺の予感が潜んでいると言わねばならないし、「同じ土俵に乗るな」と言って放置していれば済むものだとは思えません。たしかに私たちは、在特会に集う人々の妄想などとは何の関係もない、多様な生をつなぎ、他者と共生する文化・社会の創造をこそ目指していますが、あのような排外主義者たちの醜悪な発言が公共空間で垂れ流されることを黙認することはできません。

私たちはみな、この資本主義社会の中で他者と分断され、競争することを迫られ、力を持つ国家や金を持つ企業によって翻弄される不安定な貧民であり、労働者です。私たちはそのような力や流れに抵抗するためにも、分断線を乗り越えて他者と繋がり、共に自由に生きてゆくことを目指します。私たちは排外主義に対する反対の意志を表明し、多様な生をつなぎ、有象無象の他者とともに新しい文化・社会を作ることを目指す表現行動を行います。7月20日の行動への多くの方の参加と賛同を呼びかけます。

7・20 排外主義によく効く表現行動!(福岡):http://720action.blog85.fc2.com

2021/04/16

【紹介】太田昌国のコラム : 山本太郎氏の「外国人労働者」の捉え方について

 「選挙」に関連して、常に「よりましな候補者」を選ぶことが、現在の「反権力」運動の目的になっているような気はする。この記事は、その「よりましな候補者」さえも本質的に何を言っているのか真っ当に批判したものである。

「制度」が押し付けてくる―ここでは「選挙」だが、山本太郎のような「制度」の「改良」を望む(「廃止」ではなく)人物に対しては、まず「疑問」を持ったほうがいいというのは、私の「反選挙」の基本的立場でもある。問題を引き起こしているのは一体「誰」なのか。

・2019年8月11日付「太田昌国のコラム : 山本太郎氏の「外国人労働者」の捉え方について」(レイバーネット日本)

" 今回の参議院議員選挙で山本太郎氏が率いる団体(その固有名詞を引き写しすることはしたくない)が、無風で退屈極まりない選挙状況に一定の波紋を投げかける役割を果たしたことは、その立場への賛否を超えて、疑いようもない。氏の街頭演説は「相互対話性」に満ちており、口汚いヤジにも的確に応答する。内容的にもひとの心を掴む勘所をおさえている。氏が声をかけて立候補を要請した人びとの顔ぶれを見ても、この社会が現在抱えている問題の在り処をおのずから明らかにしていて、巧みだ。社会を覆い尽す無風状態、選挙に対するしらけた感情、与野党の判別がしかとはつかぬ翼賛状況――こんなただ中にあって、ある種の「熱狂」が氏の周辺に巻き起こった理由は十分にある。 "

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http://www.labornetjp.org/news/2019/0810ota

レイバーネット日本:labornetjp.org