2008/05/10

SEEIN RED - Us And Them

SEEIN RED - Us And Them (俺たちと奴ら)

多数の俺たちと少数の奴ら
立ち上がって、俺たちの自由を取り戻せ
取り戻せ! 取り戻せ!
取り戻せ! 取り戻せ!
俺たちの自由を取り戻したいなら、俺たちと奴らの間を見ろ
ブルジョアどもを叩き出せ!
クソどもを叩き出せ!

唯一の利益を所
有している支配階級 (奴ら) の存在はさらに明らかになった。そして奴らは、根本的に、人々 (俺たち) を敵対させ、分断させるために存在している。しかもこの支配階級は、それが必要不可欠なことだと考えさせるために、無情にもこれらの利益を人々に信じ込ませるだろう。人々の感情、望み、あるいは要求に関係なく。

This song was taken from split 7" with The Now-Denial

註 : 20088月1日よりFramtidとのジャパン・ツアーが始まり、2度目の来日を果たす、彼らも言わずもがなだろうーーオランダのウルトラ・ポリティカル・ハードコア/パンク・バンド "Seein Red"The Now-Denialとの "Hope Vs. Disillusion Part 1" - split 7" : Benefit for the imprisoned people of the Genua protests (Tomte Tumme Tott) に収録された曲。そして、本作は、タイトルからも分かるように、2001年7月のイタリア・ジェノバ反G8抗議で不当逮捕された人々の訴訟費用のためのbenefit split 7"だった。確かリリースは、2002年の前半から、中頃の間だったように思う。彼らのこの「Us And Them」は、G8の1人であるアメリカのジョージ・ブッシュJrが、いわゆる「9月11日の危機」の際に発言した「either you are with us, or you are with the terrorists (我われとともにあるか、さもなくばテロリストといっしょになるかだ )」ーーを受けてのものであるが、彼らはこの曲を、ジェノア・ベネフィットという重要な側面を持つこのsplit 7"の一発目に持ってきている。彼らはなぜそうしたのか? このことを考慮するならば、これほど「人々 (Us)」と「G8 (Them)」の関係性を的確に示した曲もないだろう。というより、これは「自由」や「生存」、「闘争」といった言葉をあいまいにしないための「アンセム」とさえ言っていいだろう。ちなみに、この曲は、奴のその言葉 (サンプル) からスタートし、奴の言葉は、split 7"にも載せられている。このSeein Red / The Now-Denial split 7"も「Punks Against G8」を代表する作品なので、別エントリにて大々的に紹介するつもりだ。

2 comments:

  1. この曲、歌詞も含めて最高!!
    て言うかこのブログでディストロされてる<私達>の言葉は、全て私達への愛を感じます。

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  2. ある意味ここの主役でもあるUッチーへ (笑)

    コメントありがとう。

    うん、Acclaim Collectiveが考える闘争は、いかに人を増やすかではなく、いかに人と繋がるかーーだから、それは絶対忘れず大事にしていきたいね。

    このSeein Redの曲は、あくまでも今の世界で「なぜ俺/私たちは繋がれないのか?」を問うている。

    それを抜きにした「繋がり」などクソくらえ、っとこか。

    「自由」はシステム (奴ら) の意のままに操られるから気をつけないと。

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